理系大学生のぬるっと社会冒険記

今日あったことを反芻してから書く

【ネタバレ】天気の子を観ました【します】

お久しぶりですおともです。

 

3日坊主なので、見事3記事書いたところで更新が途絶えました。

ただ、どうしても書きたい事ができました。それが新海誠監督最新作の『天気の子』です。

はじめに

私は古参というわけではありませんが、秒速5センチメートルの世界観に惚れてから、新海誠のちょいファンだったりします。

 

映画はレイトショーで、満員ではありませんでしたが、カップルが多かったです。そんな中シアター真ん前ど真ん中で一人で観る僕でした。

【ネタバレ注意】観終わった直後

お「んんんんやっぱり新海ワールドはきれいで素晴らしい!」

前作の『君の名は。』で日本映画の最終興行収入歴代2位になり、次作としての今作でしたが、やっぱり世界の書き方が美しい。ファンタジーをリアルに落とし込む天才だなぁと、つくづく思いました。この融合空間は、それだけでも人を魅了するエネルギーを持っていると思います。理系大学院生として、そういう世界を創るのも、非常に興味深いと思うわけですが、それは置いておきます。

 

君の名は。

君の名は。

 

 

一方、ストーリーはというと…

 

お「…わかんない」

なにか複雑な心境が身を包みました。

これは雲の向こう、約束の場所とラストの構造が似ている。 

雲のむこう、約束の場所

雲のむこう、約束の場所

 

 

大多数の生存と一人の大事な存在を対比する構造でした。

最終的にはやはり、どんなに大事になろうとも、想い人を助ける、添い遂げる、といった描写がありました。一見清々しいです。雲の向こう、約束の場所では、この助けるためのプロセスが、しっかりと構成されている様子が見えました。

だけど今回の主人公は家出高校生。

この家出の理由がふわっとしているわけです。(離島に住んだ事が無いので、共感しようがないのですが、それでも東京に来た動機をはっきりと裏付けるものはありませんでした。)

その高校生は、東京でがむしゃらに生きようとするわけですが、その道中での判断は、高校生だからこそなのか、何かと突発的で、浅いと感じました。

そのうえで、ラストの判断です。帆高は陽菜を救うために、世界とのどちらかを選ぶわけですが、その選択に重みがなかったように感じました。

 

ただ、それこそが高校生の不安定で直感的で、素晴らしい感性なのかもしれません。そういう意味では、いずれの前作にも代わらない、唯一の作品だったと言えると思います。

今考えると、観終わった直後の腑に落ちない感じは、「中高生の迷い、不安を抱えながら前に進む」過程での常に不穏な状況が付きまとうそのねっとりしたイメージだったのかもしれません。

 

さいごに

 

本当に本当に、リアルとファンタジーの融合がうまい。大尊敬。

 

エンディングの「愛にできることはまだあるかい」の最後にモールス信号が聞こえました。

解読班おねがいしまああああああす!