理系大学生のぬるっと社会冒険記

今日あったことを反芻してから書く

中島聡さん「結局、人生はアウトプットで決まる」を読んだ

 先日まで読んでいた本を読み終わり、新しい本を読もうと本屋に入ろうとしたところ、店頭でこの本を見つけた。

 あまりに言い切ったタイトルだったため、そういうインパクトのあるタイトルに目がない僕は、すぐさま手に取ってレジに向かっていたのである。立ち寄った時間は3分もかかっていないのではないだろうか。

 僕は、この著者の方についてあまり詳しくは知らなかったのだが、どうやら大学の先輩のようで、親近感もあり早速読むことにした。

 

 初の記事で宣言した通り、今年の目標は「アウトプット」である。この本では、アウトプットとはどうすればできるようになるのかどうしてアウトプットは大切なのかインプットはどうすればよいのかを明快に説明してくださっていたため、学生の身分としてのアウトプットでさえ悩んでいた僕にも、非常に励みになったし、こうしてまさにアウトプットをしようと思わせる本であった。この本を読んで、さらに僕が個人的に考えたことを、曲がりなりにも書き留めていこうと思う。

結局、人生はアウトプットで決まる 自分の価値を最大化する武器としての勉強術

結局、人生はアウトプットで決まる 自分の価値を最大化する武器としての勉強術

 

どうしてアウトプットは大切なのか

 アウトプットは、現代においては、独自かもしれない自分の考えを世に出すことによって、社会に自分の付加価値をさらけ出すことが大切なのかと思う。

 アウトプットとは、つまり文章を書いたり、話したり、何か作品であったりを作ることだろう。僕は大学で研究室に所属しているが、研究者としての最も行うべきアウトプットは、論文を書くことだろう。もしくは、研究費を獲得するために、様々なところへ申請書を書かなくてはならないのかもしれない。

 現代社会において、様々なものは細分化されて、複雑化しているため、その道を突き進むことよりも、今ある様々なものを組み合わせて、新しいムーブメントを作ることのほうが流行っているといえるだろう。

 また、組み合わされたものは、時として”バズりやすい”んじゃないだろうか。

 

 アイドルなんかはそういった、従来のアイドルのスタイルに様々なものを組み合わせたものが多いと思う。仮面女子とかそういうような、仮面かぶせたりとか、スチームパンク風にしてみたりとか、新しいと思う。それ以外にも、「会いに行けるアイドル」なんてのも、一昔前からしたらとても新しい組み合わせだったことだろう。

 

 こんな風に、今の時代は、”組み合わせる”ことによって、”あたらしさ””オリジナリティ”があるだけでも大きな価値になったりするのだろう。独自路線を突き詰めれば突き詰めるほど、価値が生まれる。

 

王道から逸れた新たな”組み合わせ”が流行るのはなぜか

 アイドルといえば、テレビの中の人だった時代から、簡単に会いに行けるようになり、さらに、”成長を見届けることができる”ようにまでなったらしい。ここまでアイドルについて書いているけど、僕はアイドルについてほとんど詳しくない。これは最近見ていたアニメ「ゾンビランドサガ」の中で知ったことである。

 

 ゾンビとアイドルが組み合わさる時代が来るとは思っていなかった。。。

 

 このように、組み合わせることは、「王道から逸れる」ことであって、「従来の需要から逸れる」ことでもある。それでもそれが流行る理由は、やはりネットによる情報伝播の加速と密度の増加なんだと思う。

 要は、ニッチな需要に対して、今まで拾いきれなかった人をすべて拾いきることができるということ。

 そうすると、しっかり商売が成り立つレベルにまで広がるし、それを受け入れてくれる人も次第に増えていく。

 

 はじめは受け入れられるか不安で、発信するか迷うも、突飛な発想をアウトプットさえしてしまえば、誰かが拾って、バズらせてくれる。そういう社会の作りになっているのかもしれない。

 

 中島さんは、ソフトウェア開発という点で、高校生からずば抜けて、いろんなものを作っていた。(それでも当時は新しいものだったんだろうし)

 

 何かクレイジーなアイデアを思い浮かんだら、とりあえずどこかにアウトプットしてみるのがいいのかもしれない、と考えました。